中国福建省東山島の海辺のある断崖のうえに高さ1丈余の巨巖がのつかつている。十何人かが手に手をつないでやつとひとめぐりできるという大きなものだ。ところが、これをささえる岩との接触点はわずかに水ガメの底ほどしかないため、人がちよつと手で押せば、まるで起きあがり小法師のようにゆらゆらうごき出し、ひどいときは45度も傾くのだが、不思議にも絶対たおれたためしがない。大風が吹くと、たまりかねてゆらめきだすとこ...
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中国福建省東山島の海辺のある断崖のうえに高さ1丈余の巨巖がのつかつている。十何人かが手に手をつないでやつとひとめぐりできるという大きなものだ。ところが、これをささえる岩との接触点はわずかに水ガメの底ほどしかないため、人がちよつと手で押せば、まるで起きあがり小法師のようにゆらゆらうごき出し、ひどいときは45度も傾くのだが、不思議にも絶対たおれたためしがない。大風が吹くと、たまりかねてゆらめきだすとこ...