象牙球は広州(クワンアヨウ)の象牙彫り細工のなかでも特異なもので、わがくに独特の高級装飾品である。象牙球は、ゴムマリのような形で、ふつう台座がついている。球はなかが何層にもわかれていて、どの球の厚さも約五ミリぐらい。層と層のあいだに一定の間隔があいていて、手にもつて軽く振れば、各層の球が動くようになつている。その一つ一つの球面には龍、鳳凰、花、鳥、梅、雀など自然界の動植物や歴史上の人物、劇中の人物...
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象牙球は広州(クワンアヨウ)の象牙彫り細工のなかでも特異なもので、わがくに独特の高級装飾品である。象牙球は、ゴムマリのような形で、ふつう台座がついている。球はなかが何層にもわかれていて、どの球の厚さも約五ミリぐらい。層と層のあいだに一定の間隔があいていて、手にもつて軽く振れば、各層の球が動くようになつている。その一つ一つの球面には龍、鳳凰、花、鳥、梅、雀など自然界の動植物や歴史上の人物、劇中の人物...