資本主義世界経済の不安定性の増大

一九六〇年は資本主義世界経済がいちだんと不安定にむかつた年である。三つの主な資本主義国―アメリカ、カナダ、イギリスの経済危機はますます深刻化している。西欧大陸諸国の経済にも、不安定と弱体の症状があらわれてきている。帝国主義国の原料供給基地、商品販賣市場としてのアジア、アフリカ、ラテン·アメリカの広大な地域は日ましに貧しくなつている。資本主義世界市場がいつそうせばまつたため、帝国主義国間の市場争奪戦...