生まれかわる不毛の河洲

滔々たる揚子江（ヤンツーチヤン）の流れは、昼夜をわかたず東海（トンハイ）さして流れているが、河口に近づくほど、その川幅は広くなり、流れも次第にゆるやかとなる。上流や中流から流れにはこばれて来た土砂は、そこで川底に沈澱し、堆積して行くが、長い年月をへるうちに、その堆積層はだんだんと厚みをまし、やがて新しい陸地をつくり出す。わが国の沿岸諸島のうち第三の大きな島である崇明島（チオンミンタオ）はこうして出...