むかし、ミヤオ(苗)族の村にきれいな娘がおりました。花辺(ホワピエン)を織るのが上手で、その娘が織り出した花や草や鳥や獣は、まるで本当に生きているように見えました。花辺というのは着物の袖や襟などをかざる縁かざりです。村の人たちはその娘のことを「花辺姐姐(ホワピエンチエチエ)」と呼んでおりました。村の人たちは花辺姐姐のつくつた花辺を一つでも手に入れて、それで襟や袖口をかざることができると、もう大喜び...
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むかし、ミヤオ(苗)族の村にきれいな娘がおりました。花辺(ホワピエン)を織るのが上手で、その娘が織り出した花や草や鳥や獣は、まるで本当に生きているように見えました。花辺というのは着物の袖や襟などをかざる縁かざりです。村の人たちはその娘のことを「花辺姐姐(ホワピエンチエチエ)」と呼んでおりました。村の人たちは花辺姐姐のつくつた花辺を一つでも手に入れて、それで襟や袖口をかざることができると、もう大喜び...