察爾汗塩橋ジープにのつて噶爾穆(カルム)をあとにすると、崑崙山(クンロンシヤン)がだんだん遠ざかつてゆく。太陽は頭上にかがやき、そよ風が快く頰をなでる。ゴビの大砂漠は黄色くかすんでみえる。ところが、ゴビの砂漠をすぎると、あたりの景観はがらりとかわる。そこは、見渡すかぎり湿つて赤黒い色をしており、数百台のトラクターですき返したばかりの「耕地」のようだ。いつしよにジープに乘つていた青海(チンハイ)·チ...
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察爾汗塩橋ジープにのつて噶爾穆(カルム)をあとにすると、崑崙山(クンロンシヤン)がだんだん遠ざかつてゆく。太陽は頭上にかがやき、そよ風が快く頰をなでる。ゴビの大砂漠は黄色くかすんでみえる。ところが、ゴビの砂漠をすぎると、あたりの景観はがらりとかわる。そこは、見渡すかぎり湿つて赤黒い色をしており、数百台のトラクターですき返したばかりの「耕地」のようだ。いつしよにジープに乘つていた青海(チンハイ)·チ...