絨毯はわが国で古くからつくられていた。とおくは漢の平帝の時代(紀元一~六年)にすでにチベツト人が羊毛で織り、赤い模様を染めた絨毯を他の地方に伝えている。わが国の絨毯は、弾力性の強い、太い羊毛で織られ、図柄は調和のとれた色調で、民族色が濃い。しかも図柄にそつて毛を切り込んで浮き彫りのように模様を浮きたたせてあるので、図柄は一層ひきたつてみえる。天津(テンチン)はわが国の絨毯の主産地の一つだが、ここの...
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絨毯はわが国で古くからつくられていた。とおくは漢の平帝の時代(紀元一~六年)にすでにチベツト人が羊毛で織り、赤い模様を染めた絨毯を他の地方に伝えている。わが国の絨毯は、弾力性の強い、太い羊毛で織られ、図柄は調和のとれた色調で、民族色が濃い。しかも図柄にそつて毛を切り込んで浮き彫りのように模様を浮きたたせてあるので、図柄は一層ひきたつてみえる。天津(テンチン)はわが国の絨毯の主産地の一つだが、ここの...