工事現場で工事用の鉄道の支線に設けられている臨時駅から、わたしは王洪瑾(ワンホンチン)さんとつれだつて砂嵐のなかを密雲(ミーユン)ダムの工事現場へむかつた。うす暗くなつてくるころ、壯大な工事現場が眼のまえにあらわれた。巨大なダムのまえでは機械がうなり、人ごえがわきかえるようだ。それに、無数の燈火が天の川さながらに美しい。ここでは、二〇万人にのぼる人民公社の社員、労働者、技術者たちが、雨季のはじまら...
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工事現場で工事用の鉄道の支線に設けられている臨時駅から、わたしは王洪瑾(ワンホンチン)さんとつれだつて砂嵐のなかを密雲(ミーユン)ダムの工事現場へむかつた。うす暗くなつてくるころ、壯大な工事現場が眼のまえにあらわれた。巨大なダムのまえでは機械がうなり、人ごえがわきかえるようだ。それに、無数の燈火が天の川さながらに美しい。ここでは、二〇万人にのぼる人民公社の社員、労働者、技術者たちが、雨季のはじまら...