任頤(レンイー)(一八四〇―一八九六)、字は伯年(ポーネン)、浙江(チエチヤン)省山陰(シヤンイン)の人。淸末の有名な画家。貧しい家に生れ、少年時代上海の紙屋に奉公したが、生れつき聰明で、絵心があり、ひまさえあれば主人の眼をぬすんで当時の有名な画家任渭長(レンウエイチヤン)の作品を摸写した。そしてついには原作と見まがうばかりの絵がかけるようになつた。彼のこの画才を聞き知つた任渭長は、紙屋をおとずれ...
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任頤(レンイー)(一八四〇―一八九六)、字は伯年(ポーネン)、浙江(チエチヤン)省山陰(シヤンイン)の人。淸末の有名な画家。貧しい家に生れ、少年時代上海の紙屋に奉公したが、生れつき聰明で、絵心があり、ひまさえあれば主人の眼をぬすんで当時の有名な画家任渭長(レンウエイチヤン)の作品を摸写した。そしてついには原作と見まがうばかりの絵がかけるようになつた。彼のこの画才を聞き知つた任渭長は、紙屋をおとずれ...