宋代の詩人蘇東坡(スートンポー)がある日友人と酒を汲み交した。あいにく酒の肴には雀の燒鳥だけ、それも四羽しかなかつた。さて、食い意地のはつていたらしいこの友人、そのうちの三羽を夢中で平らげてから、あわてて残りの一羽を蘇東坡にすすめた。が、蘇東坡は言つた。「まあ、君、やりたまえ。一羽だけ仲間から離すのはかわいそうだ」...
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宋代の詩人蘇東坡(スートンポー)がある日友人と酒を汲み交した。あいにく酒の肴には雀の燒鳥だけ、それも四羽しかなかつた。さて、食い意地のはつていたらしいこの友人、そのうちの三羽を夢中で平らげてから、あわてて残りの一羽を蘇東坡にすすめた。が、蘇東坡は言つた。「まあ、君、やりたまえ。一羽だけ仲間から離すのはかわいそうだ」...