北京の西北に秀麗な山容をみせているのが天寿山(チンシヨウシヤン)で、この山のふところに有名な明の十三陵がある。明の十三陵は、十五世紀から十七世紀までつづいた明朝の皇帝十三人の陵墓の総稱である。封建君主はどの一人をとつてみても、奢侈淫楽にふけらなかつたものなく、かれらは、大きな宮殿をつくつて威嚴をしめすとともに、死後の墓をも生きているうちにつくつた。かれらの墓はふつうの墓とちがい、建築構造のうえから...
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北京の西北に秀麗な山容をみせているのが天寿山(チンシヨウシヤン)で、この山のふところに有名な明の十三陵がある。明の十三陵は、十五世紀から十七世紀までつづいた明朝の皇帝十三人の陵墓の総稱である。封建君主はどの一人をとつてみても、奢侈淫楽にふけらなかつたものなく、かれらは、大きな宮殿をつくつて威嚴をしめすとともに、死後の墓をも生きているうちにつくつた。かれらの墓はふつうの墓とちがい、建築構造のうえから...