1955年に安徽省合肥市のある建築工事現場で元代の金銀製の器皿100個あまりを発掘しましたが、そのなかでは銀製の菓子器が造型的にもつともすぐれていました。この銀製菓子器は蓋、底、中盒の三つの部分からなつています。蓋の上部には牡丹と椿と菊がきざまれ、そのなかを二羽の鳳凰が舞つています。また蓋のふちの蓮弁にはひとつひとつ小さな花の文樣がきざまれ、底の部分の蓮弁にもほぼこれとおなじ文樣がついています。中...
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1955年に安徽省合肥市のある建築工事現場で元代の金銀製の器皿100個あまりを発掘しましたが、そのなかでは銀製の菓子器が造型的にもつともすぐれていました。この銀製菓子器は蓋、底、中盒の三つの部分からなつています。蓋の上部には牡丹と椿と菊がきざまれ、そのなかを二羽の鳳凰が舞つています。また蓋のふちの蓮弁にはひとつひとつ小さな花の文樣がきざまれ、底の部分の蓮弁にもほぼこれとおなじ文樣がついています。中...