この唐三彩俑は一九五七年二月、中国科学院考古研究所の人びとが西安市の西郊で唐代の墓を整理したさい発掘したたくさんの陶俑のなかのひとつで、かつてみないめずらしいものです。作りもていねいでこまかく、美しい色彩は眼をみはるほどです。駱駝の毛には黃色釉、駱駝の背にかけた絨毯には黃、綠釉、楽人たちの衣服には黃、綠、藍釉がかけてあります。駱駝の背の二つの瘤の間に台を組み、そのうえに長い絨毯を敷いて、西域の服裝...
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この唐三彩俑は一九五七年二月、中国科学院考古研究所の人びとが西安市の西郊で唐代の墓を整理したさい発掘したたくさんの陶俑のなかのひとつで、かつてみないめずらしいものです。作りもていねいでこまかく、美しい色彩は眼をみはるほどです。駱駝の毛には黃色釉、駱駝の背にかけた絨毯には黃、綠釉、楽人たちの衣服には黃、綠、藍釉がかけてあります。駱駝の背の二つの瘤の間に台を組み、そのうえに長い絨毯を敷いて、西域の服裝...