中国最初のもつとも原始的な舟は槎(チヤ)もしくは桴(フー)とよばれている。何本かの丸木を縛りあわせただけの、今でいう筏である。その後、木の骨組に樹皮や獸皮、獸の內臟の膜などを張つた皮筏とよばれる舟がつくられ、それからは激流のなかでも航行できるようになつた。いまでも黃河(こうが)(ホワンホー)の上流一帶ではこうした古めかしい舟が用いられている。今を去る四、五千年前の、傳說上の黃帝(こうてい)(ホワン...
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中国最初のもつとも原始的な舟は槎(チヤ)もしくは桴(フー)とよばれている。何本かの丸木を縛りあわせただけの、今でいう筏である。その後、木の骨組に樹皮や獸皮、獸の內臟の膜などを張つた皮筏とよばれる舟がつくられ、それからは激流のなかでも航行できるようになつた。いまでも黃河(こうが)(ホワンホー)の上流一帶ではこうした古めかしい舟が用いられている。今を去る四、五千年前の、傳說上の黃帝(こうてい)(ホワン...