北京発漢口(かんこう)(ハンカオ)行の列車に乘り込んだわたしは四時間あまりののち、ちいさな中間駅のプラツトホームに降り立つた。そこが徐水(じよすい)(シユイシウイ)駅である。貨車からおろされた農機具や肥料、種子、苗木などを山積みにして、ゴムタイヤの荷車が長蛇のような列をつくりながら廣びろとした平野のかなたへとすすんでゆくのがみられた。どの村の家々の壁にも、大きな文字で標語が書いてある。「全縣水利化...
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北京発漢口(かんこう)(ハンカオ)行の列車に乘り込んだわたしは四時間あまりののち、ちいさな中間駅のプラツトホームに降り立つた。そこが徐水(じよすい)(シユイシウイ)駅である。貨車からおろされた農機具や肥料、種子、苗木などを山積みにして、ゴムタイヤの荷車が長蛇のような列をつくりながら廣びろとした平野のかなたへとすすんでゆくのがみられた。どの村の家々の壁にも、大きな文字で標語が書いてある。「全縣水利化...