ある婦人労働者梅文瑾さん(18歲)は一九五六年に中学を卒業、すぐ女工さんとして北京真空管工場にはいつた。受け持たされた仕事は真空管の組立、なにしろ精密を要する仕事のこととて、最初のうちはまごついた。けれど仕事熱心のかの女は技術の習得に全心をうちこみ、まもなく熟練工になつた。一九五七年の四月にはかの女は毎日四二〇個を組み立てたが、それに満足せず、いろいろ工夫をかさねついに六六〇個組み立てるようになつ...
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ある婦人労働者梅文瑾さん(18歲)は一九五六年に中学を卒業、すぐ女工さんとして北京真空管工場にはいつた。受け持たされた仕事は真空管の組立、なにしろ精密を要する仕事のこととて、最初のうちはまごついた。けれど仕事熱心のかの女は技術の習得に全心をうちこみ、まもなく熟練工になつた。一九五七年の四月にはかの女は毎日四二〇個を組み立てたが、それに満足せず、いろいろ工夫をかさねついに六六〇個組み立てるようになつ...