写真の鏡はコツプの口ほどの小さな靑銅製の古鏡で、形はふつうの銅鏡と大差ない。厚さは銅貨程度だが、外緣部はすこし厚くなつている。鏡背には模樣がきざまれ、緣には篆書で「見日之光天下大明」の八字がきざまれている。日のあたる場所で鏡面を太陽の方にむけて動かし、壁のうえに反射させると、そこに鏡背の模樣がうつし出されるので透光鏡とよばれている。この古鏡は上海文史館の靳鞏志翁が最近市政府に寄贈したもの。...
Please login first!
写真の鏡はコツプの口ほどの小さな靑銅製の古鏡で、形はふつうの銅鏡と大差ない。厚さは銅貨程度だが、外緣部はすこし厚くなつている。鏡背には模樣がきざまれ、緣には篆書で「見日之光天下大明」の八字がきざまれている。日のあたる場所で鏡面を太陽の方にむけて動かし、壁のうえに反射させると、そこに鏡背の模樣がうつし出されるので透光鏡とよばれている。この古鏡は上海文史館の靳鞏志翁が最近市政府に寄贈したもの。...