海南島や台湾、廣東、福建など中国の南方の島々や沿岸地帶の海岸には、高さが二丈前後あり、幹の太さは六、七寸ぐらいで、革質の葉をもつた「胎生樹」とよばれる樹がある。樹心が紅色で染料になるところから紅樹ともよばれている。この木は、開花し、受粉したのち花弁と雄蕊は落ちて萼だけがのこり、やがて子房がふくらんで種子になるのだが、これから先が普通の木とちがつていて、種子の胚乳から管がたくさん出て母樹から養分を吸...
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海南島や台湾、廣東、福建など中国の南方の島々や沿岸地帶の海岸には、高さが二丈前後あり、幹の太さは六、七寸ぐらいで、革質の葉をもつた「胎生樹」とよばれる樹がある。樹心が紅色で染料になるところから紅樹ともよばれている。この木は、開花し、受粉したのち花弁と雄蕊は落ちて萼だけがのこり、やがて子房がふくらんで種子になるのだが、これから先が普通の木とちがつていて、種子の胚乳から管がたくさん出て母樹から養分を吸...