鉄花

鉄花は11世紀の中ごろ北京に生まれた民芸品で、壁かざりに用いられている。つくり方はまず鉄片で山水、人物、花鳥その他をかたどり、これを鍛冶にかけてひとつにつなぎあわせる。銹をふせぐために蠟をぬる場合もある。写真の鉄花はこの方面の第一人者といわれる郭武珊さんの新作。郭さんは20年近く鉄花つくりを止めていたが、民芸勃興の氣運にめぐりあつて今年からふたたび制作をはじめ、熱心に弟子の養成につとめている。...