夜、上海の繁華街へと足をはこぶ。人民廣場まで出ると、東南方の空もぼおーツと明るくなつていて、そこにネオンの赤い星がくつきりと浮かんでいる。この星をめざして歩いてゆくと、赤い星を頂く尖塔の下には大きなビルがそびえ、すぐそばまでくると、にぎやかなドラや太鼓の音もきこえてくる。ビルの入口に、中國特有の赤い大提燈がゆれている。その提燈の燈火の照らし出した壁に、『百花齊放、推陳出新』(百花ひとしくひらき、古...
Please login first!
夜、上海の繁華街へと足をはこぶ。人民廣場まで出ると、東南方の空もぼおーツと明るくなつていて、そこにネオンの赤い星がくつきりと浮かんでいる。この星をめざして歩いてゆくと、赤い星を頂く尖塔の下には大きなビルがそびえ、すぐそばまでくると、にぎやかなドラや太鼓の音もきこえてくる。ビルの入口に、中國特有の赤い大提燈がゆれている。その提燈の燈火の照らし出した壁に、『百花齊放、推陳出新』(百花ひとしくひらき、古...