太平天國の革命（下）

外國侵略者にたいする太平天國の英雄的鬪爭一八五三年に太平天國の革命勢力が揚子江流域で急速な発展をとげたことは、資本主義諸國が中國においてすでに手にいれていた特殊権益に影響をあたえた。その当時イギリス、フランスと帝制ロシアはクリミア戰爭の前夜にあつたため、東方をかえりみる暇がなかつた。そのため中國に最も大きな権益をもつていたイギリスでさえ一時欺瞞的な『中立』の立場をとらざるをえなかつた。イギリスは諸...