北京の七宝―景泰藍は世界の美術工芸品のなかでもすぐれたものの一つに数えられ、傳統をほこる絢爛たる色彩や優美な因案、典雅な形や精緻な技巧は國外でもひじようによろこぼれている。景泰藍がもつともさかえたのは明朝と清の乾隆時代であつた。その後、封建的な君主制度が日ましにおとろえてゆくにつれ、景泰藍も様式や技巧のうえで退化をしめすようになつた。とくに、中國が外國勢力の侵略を受けるようになつてからは、経済や政...
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北京の七宝―景泰藍は世界の美術工芸品のなかでもすぐれたものの一つに数えられ、傳統をほこる絢爛たる色彩や優美な因案、典雅な形や精緻な技巧は國外でもひじようによろこぼれている。景泰藍がもつともさかえたのは明朝と清の乾隆時代であつた。その後、封建的な君主制度が日ましにおとろえてゆくにつれ、景泰藍も様式や技巧のうえで退化をしめすようになつた。とくに、中國が外國勢力の侵略を受けるようになつてからは、経済や政...