ここに北京の東の郊外約十哩の高碑店村である。眞夏の朝の太陽が北京市政府東郊区第四保健ステーシヨンの庭の樹木に光をなげかけている。私は定期回診にでかける助產婦の陳旭球さんとつれだつて保健ステーシヨンの門をでた。陳旭球さんにもう一人の助產婦の劉秀茹さん―彼女は北京市助產婦学校で陳さんと机をならべて勉强した同窓生である―といつもよく打ち合わせて、この保健ステーシヨンが受持つている五十三の部落を毎月すくな...
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ここに北京の東の郊外約十哩の高碑店村である。眞夏の朝の太陽が北京市政府東郊区第四保健ステーシヨンの庭の樹木に光をなげかけている。私は定期回診にでかける助產婦の陳旭球さんとつれだつて保健ステーシヨンの門をでた。陳旭球さんにもう一人の助產婦の劉秀茹さん―彼女は北京市助產婦学校で陳さんと机をならべて勉强した同窓生である―といつもよく打ち合わせて、この保健ステーシヨンが受持つている五十三の部落を毎月すくな...