中華全國美術工作者協会は、五月五日から十八日まで、北京で、「日本人民芸術家木刻展覽会」を開いた。会場には、北海公園の悦心殿があてられた
展覽曾場 手前は中國の著名な版画家古元氏
こんど展覽されたのは、新居廣治、上野誠、鈴木賢二、瀧平二郎氏など日本の著名な人民版画家をはじめとする二十数名の版画家の、最近二、三年來の作品の一部であるが、個人作品のほかに「一九五二年五月一日」と題する、昨年の東京のメーデーに取材した一連の集団作品もはいつている。
作品の主題の数は百に近く、日本人民の生活と斗爭のなかゝら、きわめて廣範囲に取材している。われわれはこれらの画面を通じて、アメリカ帝囯主義と日本の反動勢力の支配に反対し、軍事基地化と再軍備に反対し、独立·民主·平和のために奮斗している日本人民の姿をまざまざと知ることができる。
会場には、日本版画運動協会が発行している「版画運動」や「版画運動通信」などが陳列され、また中囯美術団体にあて大日本の美術家の手紙なども陳列されているが、これらの文献は、日本の版画運動がこんにち、日本人民の斗爭とかたく結びついて、働く人民の間に廣はんに普及している事実な物語つている。
展覽初日の五日の午前中は招待日で中央人民政府文化部副部長周揚氏、政務院文化敎育委員会対外文化連絡事務局局長洪深氏、中華全囯美術工作者協会主席徐悲鴻氏、副主席江豐、葉浅予両氏、美術家では、劉開渠、葉恭綽、古元、蔡若虹、王朝聞、華君武、力羣、邵宇、龐薫栞の諸栞氏その他多数が出席したが、日本の平和代表鼂田東伍氏も出席し、「この展覽会のような催しは、日本の芸術家はかりでなく、平和のために斗つているすべての日本人民を喜ばせ励ますでしよう」と挨拶した。
この展覽会は、中囯の人民が日本の人民芸術をより深く認識するうえに役立つばかりでなく、今後中日文化の交流を促進するうえからいつても、さらにまた、アジアと世界平和のための中日両囯人民の友好団結をつよめるうえからいつても大きな意義をもつているといわればならない。