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Directory Of Year 1953, Issue 1
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發刊のことば

Year:1953 Issue:1

Column: レポート

Author: 郭沫若

Release Date:1953-06-01

Page: 4,5

Full Text:  

「人民中囯」の日本語版は、日本語の文章が讀める讀者、主として日本の人民に、今日の中囯の囯家建設事業―政治·経濟·文化·敎育·社會活動など各分野にわたる事業の實際の姿をつたえ、これによつて、讀者が正確に迅速に不断に、また事業の發展に即して、比較的に全面的な理解を得られるようにすることを趣旨としている。これは中日両囯人民の友誼を促進するためにも、また極東の平和と世界の平和を擁護するためにも必要なことである。

わが囯は平和政策を途行している囯家である。わが「共同綱領」の第五十四條は「囯際的恒久平和と各囯人民間の友好合作を支持し、帝囯主義の侵略政策と職爭政策に反封する」とはつきり規定している。したがつてわれわれの報道政策もまた「眞實のニュースを報道する自由を保護し、ニュースを利用して誹謗をおこない、囯家と人民の利益を破壊し、世界戰爭を煽動することを禁止する」(「共同綱領」第四十九條)ことをたてまえとしている。

本誌もまた、わが全中囯のすべての新聞事業におけるとおなじように、われわれのこの基本憲章にしたがつて編集される。われわれは人民民主主義中囯の實際の姿と、平和を愛し、平和事業を支持する中囯人民の心からの願いと實際行動とをありのまゝに報道し、これによつて人民の友誼を促進し、囯際間の平和を强め、だんことして侵略戰爭に反封するものである。

各囯人民間の友好合作こそ、囯際間の恒久平和を擁護するための確固たる基礎であるということを、われわれはよく知つている。だが、各囯人民間の友好合作を實現するためには、ます相互の理解を促進することに全力をそゝがなければならない。相互に理解しあつてこそ、はじめて互いに尊重しあい、學びあい。助けあうことができ、眞の友好合作の段階に到達することができるのである。

こゝで、平和政策を途行するものと侵略政策を途行するものとのはつきりしたけじめがあらわれてくる。侵略政策を遂行している囯家は他囯の人民を奴隸化したいので、まつたくことなつた方向をとつており、相互に理解しあうかどということはまつたく念頭においていない。かれらの手口は封鎖と隠蔽と歪曲であり、かれらはこれによつて人民をあざむき、ありうべくもない民族的な恨みをあおりたて、戰爭へと引きずつてゆくのである。

われわれは侵略職事の政策に反封している。したがつてわれわれは、ニュースを報道する場合、報道の眞實性を保障して戰爭挑發者の封鎖と隠蔽と歪曲をうち破らなければならない。

中日両囯人民は、歷史上の久しい交りと地理上の隣接から、密接な關係におかれている。日本では、漢字をやはり日本文字を構成する一つの要素として使つている。また日本人民の生活様式と生活感情には傳統的に中囯人民のそれと似かよつたものがある。こうした事情のもとでは両囯人民の相互の理解は比較的容易に行われるはすである。だが残念なことには、日本の支配層は、かつての侵略職爭の政策からめざめず、おまけに侵略職爭の政策をとつている占領囯の支配をうけていることによつて、中囯の人民をことさらに敵視し、中囯の眞實の姿を隠蔽し歪曲するために大童になつている。このような壯態をそのまゝにしておくならば、ひじょうに不幸か結末を招くことは明らかである

人と人との間柄がいたつて親密な場合、これを「知己」という言葉であらわしている。この言葉は、日本でもつかわれている。囯と囯との關係においても、われわれは「知己」といえるほどの關係を結びたいものである。われわれは、日本の人民が日本の支配層とはおのずからことなつていることをよく知つている。日本の人民は、中囯の實際の姿を知りたがつており、また貿易の上でも文化の上でも、われわれと深い交りをむすぶことをのぞんでいる。こうした要求は、實際のところ本誌の刊行にとつても力强い激勵となつているのである。

われわれの雜誌は「人民中囯」とよばれる。このふくみのある名前の由來だけでもよく考えていただきたい。

われわれ中囯の人民は、われわれがたくさん持つている固有の貴重なすぐれた遺產を十分尊重している。だが今日のわが中囯はすでに、かつてのいかなる時代の中囯ともまつたくことなつたものとなつている。われわれのところでは、人民がすでに眞の主人公となつているのである。労農同盟を基礎とするわれわれの人民民主主義政権は、労働者階級が指導している。愛囯的か知識分子と民族資本家たちはいすれも、囯家建設のために盡力し奉仕している。われわれは現に工業と農業の生產を高めるために努力し、次第に人民の物質生活と文化生活の水準を高めている。三年このかた、われわれは社會改革、囯家建設、平和擁護の事業等において、おどろくほどの成果をかちとつている。

われわれは心からわれわれの祖囯を愛し、われわれの囯家制度を愛している。われわれは、次第に社會主義の建設をやりとげ、そして共產主義の社會を實現さすわれわれの遠大な目標をかくそうなどとは毛頭考えていない。われわれは、毛澤東主席と中囯共產黨のすぐれた指導をあおいでいるのを誇りとしているし、またソ同盟を先頭とする平和民主陣螢の友好と相互援助をかち得ていることから大きな激勵をうけている。だがそれと同時に、われわれは、相互に理解しあい、尊重しあい、他囯の內政に干渉しないかぎり、異つた制度をもつ囯家が平和に共存してゆけることをかたく信じている。われわれは他囯の內政にはつけつして干渉しない。だが他囯から干渉されることもけつしてのぞんでいない。平等とお互いに利益を得る立場に立つてお互いに干渉しあわなければ、われわれは思う存分に通商貿易や文化的経驗の交流をおこむうことができるのであつて、戰爭にうつたえなくてはならぬというようか理由はどこにもむいのである。

侵略職爭の政策をとつている人は、完全にまちがつた道を歩んでいる。われわれは、そうした人達が一刻も早くそのまちがいをあらためるよう希望するものである。侵略を目的として行われた職爭は、人類の歷史上いまだかつて成功したためしがない。たとえ一時の成功をおさめるようなことがあつたとしても、結局は悲慘な失敗をまねくのがおちである。なにも古い例をひつぱり出す必要はない。もとの軍囯主義日本が長期にわたる中囯侵略戰爭と太平洋戰爭をひきおこして、その結果がどうなつたかを想い出していただきたい。

道をふみあやまつた人に、自分からそのあやまりを改めさせることは、おそらく、ひじょうにむすかしいことであろう。なによりも大切なことは、これ以上多くの人々がこうした人のあとについて、あやまつた道にふみこまないようにすることである。そのためにはどうすればよいか?それは大してむすかしいことではない。戰爭挑發者たちが頼みの綱としているものが主として欺瞞であることからして、われわれが彼らの欺瞞にのらかければ、そして彼らの欺瞞をたえ歩暴露してゆけば、彼らの戰爭政策は結局破產せざるを得ないのである。

極東の平和と世界の平和をまもるために、中日両囯人民の幸幅を増進させるために、われわれはが囯の眞の姿を出來るだけ多く報道したいと考えているが、同時に日本人民がわが囯の眞相をできるだけ深く理解されることをも、望んでやまない次第である。

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