半世紀も昔の話になるが、日本での生活にピリオドを打ち、中国に帰ってきて最初に口にしたお酒は、「竹葉青酒」だった。「竹葉青酒」は、山西省杏花村産の汾酒を竹の葉などに浸けて造ったお酒で、淡いみどり色をしていて、甘く口当りがよく、しばらくは馬鹿の一つ覚えのように、この酒ばかり飲んでいた。ちなみに、山西省杏花村は唐の時代の詩人である杜牧の「清明(せいめい)の時節雨紛紛(じせつあめふんぷん)」で始まる「清明...
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半世紀も昔の話になるが、日本での生活にピリオドを打ち、中国に帰ってきて最初に口にしたお酒は、「竹葉青酒」だった。「竹葉青酒」は、山西省杏花村産の汾酒を竹の葉などに浸けて造ったお酒で、淡いみどり色をしていて、甘く口当りがよく、しばらくは馬鹿の一つ覚えのように、この酒ばかり飲んでいた。ちなみに、山西省杏花村は唐の時代の詩人である杜牧の「清明(せいめい)の時節雨紛紛(じせつあめふんぷん)」で始まる「清明...