生活環境を守るために江蘇省南部の丹陽市延陵鎮西洲村に住む謝桐洲さん(五十六歳)の水田は、青々とした稲の上を数羽の白鷺が軽やかに飛んでいて、絵画のように美しい。差し出された名刺には嘉賢米業有限会社社長という肩書きが記されていたが、使い古した麦わら帽子をかぶり、真っ黒に日焼けした顔をほころばせる姿は、素朴な農民そのものだった。しかし謝さんは普通の農民とはひとあじ違う。一九七〇年代から生産隊(人民公社の...
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生活環境を守るために江蘇省南部の丹陽市延陵鎮西洲村に住む謝桐洲さん(五十六歳)の水田は、青々とした稲の上を数羽の白鷺が軽やかに飛んでいて、絵画のように美しい。差し出された名刺には嘉賢米業有限会社社長という肩書きが記されていたが、使い古した麦わら帽子をかぶり、真っ黒に日焼けした顔をほころばせる姿は、素朴な農民そのものだった。しかし謝さんは普通の農民とはひとあじ違う。一九七〇年代から生産隊(人民公社の...