南京市で今年前半に開かれた二つの「歌声」が、日中間の氷壁を溶かしつつあるように思う。一つは、日本から百五十人の「紫金草合唱団」が三月に、南京大学と南京理工大学で開いた音楽会。二つ目は、五月に南京大学が主催し、市内十大学が協賛した「第一回南京地区大学日本歌謡大会」である。二つの歌声は、国交回復以来どん底にある日中関係に、少しでも明るさを取り戻そうと企画された。私はこの二つの歌声の事業に主催者側として...
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南京市で今年前半に開かれた二つの「歌声」が、日中間の氷壁を溶かしつつあるように思う。一つは、日本から百五十人の「紫金草合唱団」が三月に、南京大学と南京理工大学で開いた音楽会。二つ目は、五月に南京大学が主催し、市内十大学が協賛した「第一回南京地区大学日本歌謡大会」である。二つの歌声は、国交回復以来どん底にある日中関係に、少しでも明るさを取り戻そうと企画された。私はこの二つの歌声の事業に主催者側として...