北京の頤和園は、中国清代の離宮である。庭園にある長廊は、全長728メートル、世界でも最長のギャラリーと言われている。その梁の上には人物や山水、花鳥、建築など各種の彩色画が8000以上ある。なかでも人物画は中国の古典文学、歴史物語、神話伝説などから材を取って、描かれている。三国時代(220~280年)のこと、魏、蜀、呉の悪戦が続いていた。あるとき、関公(関羽、字は雲長)は曹操軍と対戦し、その右腕に毒...
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北京の頤和園は、中国清代の離宮である。庭園にある長廊は、全長728メートル、世界でも最長のギャラリーと言われている。その梁の上には人物や山水、花鳥、建築など各種の彩色画が8000以上ある。なかでも人物画は中国の古典文学、歴史物語、神話伝説などから材を取って、描かれている。三国時代(220~280年)のこと、魏、蜀、呉の悪戦が続いていた。あるとき、関公(関羽、字は雲長)は曹操軍と対戦し、その右腕に毒...