唐代のお茶といえば、四月号に書いた陸羽の茶というのが、茶史を考える上で忘れることは出来ません。今回は今一度、陸羽の後半生のことについて触れてみたいと思います。陸羽の自伝によれば、安史の乱を避けるために至徳二年(七五七)に故郷を出ました。そして上元元年(七六〇)に落ち着いたところが苕渓(ちょうけい)でした。この地は現在の浙江省湖州市です。当時は呉興と呼ばれていました。ここで『茶経』は完成することにな...
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唐代のお茶といえば、四月号に書いた陸羽の茶というのが、茶史を考える上で忘れることは出来ません。今回は今一度、陸羽の後半生のことについて触れてみたいと思います。陸羽の自伝によれば、安史の乱を避けるために至徳二年(七五七)に故郷を出ました。そして上元元年(七六〇)に落ち着いたところが苕渓(ちょうけい)でした。この地は現在の浙江省湖州市です。当時は呉興と呼ばれていました。ここで『茶経』は完成することにな...