授業が終わり、帰宅してカバンを置くと、水牛を河へ水浴びに連れて行った。夏から秋にかけての毎日の日課であった。水牛が水浴びをしている間は、友だちとともに、傍らにある木橋の上で遊んだものだ。村を流れる渓峰河には、合わせて六本の橋があった。遊んだ橋は、アーチが二つある木橋である。高さは約五メートル。全郷一の高さをほこり、「高高橋」と呼ばれていた。橋床の板は(前と後ろで)長さが異なり、短い方は五メートル、...
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授業が終わり、帰宅してカバンを置くと、水牛を河へ水浴びに連れて行った。夏から秋にかけての毎日の日課であった。水牛が水浴びをしている間は、友だちとともに、傍らにある木橋の上で遊んだものだ。村を流れる渓峰河には、合わせて六本の橋があった。遊んだ橋は、アーチが二つある木橋である。高さは約五メートル。全郷一の高さをほこり、「高高橋」と呼ばれていた。橋床の板は(前と後ろで)長さが異なり、短い方は五メートル、...