唐代茶文化と言えば、やはり陸羽(七三三~八〇三)とその名作『茶経』ということになります。陸羽は字(あざな)を鴻漸(こうぜん)、疾(しつ)、季疵(きし)と三つ持ち、桑苧翁(そうちょおう)と自称しました。また復州竟陵(湖北省天門市)の出身であることから、人々から竟陵子とも呼ばれています。陸羽の出自は分かりません。捨て子であったと言われ、龍蓋寺の智積禅師に育てられたようです。唐の至徳(しとく)元年(七五...
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唐代茶文化と言えば、やはり陸羽(七三三~八〇三)とその名作『茶経』ということになります。陸羽は字(あざな)を鴻漸(こうぜん)、疾(しつ)、季疵(きし)と三つ持ち、桑苧翁(そうちょおう)と自称しました。また復州竟陵(湖北省天門市)の出身であることから、人々から竟陵子とも呼ばれています。陸羽の出自は分かりません。捨て子であったと言われ、龍蓋寺の智積禅師に育てられたようです。唐の至徳(しとく)元年(七五...