江西省黎川県の県城(県庁所在地)から北へ四十キロの山中に、舟湖村はある。三十あまりの集落からなり、合わせて三百九十四戸、約千七百人が住んでいる。福建·江西の省境にあり、その昔は交通の要衝だった。やがて自動車道が開通し、古道を行く人は少なくなり、村もだんだんと忘れられた。しかし、二〇〇一年に「船形古宅」(船の形をした古い邸宅)というタイトルの報道がなされ、村の名前がたちまちにして広まった。その年、村...
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江西省黎川県の県城(県庁所在地)から北へ四十キロの山中に、舟湖村はある。三十あまりの集落からなり、合わせて三百九十四戸、約千七百人が住んでいる。福建·江西の省境にあり、その昔は交通の要衝だった。やがて自動車道が開通し、古道を行く人は少なくなり、村もだんだんと忘れられた。しかし、二〇〇一年に「船形古宅」(船の形をした古い邸宅)というタイトルの報道がなされ、村の名前がたちまちにして広まった。その年、村...