年画は、中国特有の民間美術だ。春節(旧正月)を祝う風俗習慣から生まれ、発展してきたものである。最も早くは秦代、漢代から始まったという。当時は大晦日になると、門戸に「神茶」「郁壘」という門神(門戸を司る神)や「虎」を描き、疫鬼などを追い払う厄(やく)除けにした。宋代になると、汴京(今の河南省開封)や臨安(今の浙江省杭州)では、年末の市場で「鍾馗(しょうき)」や門神などの神像を売り出すようになった。明...
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年画は、中国特有の民間美術だ。春節(旧正月)を祝う風俗習慣から生まれ、発展してきたものである。最も早くは秦代、漢代から始まったという。当時は大晦日になると、門戸に「神茶」「郁壘」という門神(門戸を司る神)や「虎」を描き、疫鬼などを追い払う厄(やく)除けにした。宋代になると、汴京(今の河南省開封)や臨安(今の浙江省杭州)では、年末の市場で「鍾馗(しょうき)」や門神などの神像を売り出すようになった。明...