旧暦二月八日、雲南省大姚県曇華(たんか)郷のイ(彝)族は「挿花節」(そうかせつ)を盛大に祝う。彼らの伝説によれば、曇華山には昔、ミイルと呼ばれる美しい娘が住んでいたという。ミイルは歌や刺繍や織物が得意で、そのうえ畑や羊の世話も立派にこなした。そして猟師のチョリルという別の山に住む許婚がいて、二人は深く愛しあっていた。当時曇華山には、ならず者の代官がいて、山頂に「天仙園」を建て、放蕩の限りを尽くして...
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旧暦二月八日、雲南省大姚県曇華(たんか)郷のイ(彝)族は「挿花節」(そうかせつ)を盛大に祝う。彼らの伝説によれば、曇華山には昔、ミイルと呼ばれる美しい娘が住んでいたという。ミイルは歌や刺繍や織物が得意で、そのうえ畑や羊の世話も立派にこなした。そして猟師のチョリルという別の山に住む許婚がいて、二人は深く愛しあっていた。当時曇華山には、ならず者の代官がいて、山頂に「天仙園」を建て、放蕩の限りを尽くして...