北京市街地から南西へ約七十五キロ、房山区白帯山の麓にある。洞窟の中に仏教経典を刻んだ珍しい石板が一万点以上あることで知られ、「北京の敦煌」とも呼ばれる。雲居寺が建てられたのは今から約千三百年以上の昔、隋末から唐初にかけてのこと。隋の大業年間(西暦六〇五~六一七年)に、静琬という高僧がその師慧思の志を受け継ぎ、石板に教典を刻む作業を始めたとされる。これは仏教経典を災難から守り、後代に伝えるためだった...
Please login first!
北京市街地から南西へ約七十五キロ、房山区白帯山の麓にある。洞窟の中に仏教経典を刻んだ珍しい石板が一万点以上あることで知られ、「北京の敦煌」とも呼ばれる。雲居寺が建てられたのは今から約千三百年以上の昔、隋末から唐初にかけてのこと。隋の大業年間(西暦六〇五~六一七年)に、静琬という高僧がその師慧思の志を受け継ぎ、石板に教典を刻む作業を始めたとされる。これは仏教経典を災難から守り、後代に伝えるためだった...