長江の中流、鄱陽湖にのぞむ廬山は、別名を匡山、あるいは匡廬ともいい、九江市から南へ約二十キロ離れている。伝説によると、殷か周のころ、姓を匡、名を俗という博学の人がこの山に草ぶきの廬(いおり)(小屋)を結んで修行に励み、ついに仙人と化した。土地の人がその跡を探したが廬しか見つからなかったので、この山を廬山と名づけた、という。廬山は、最高峰の大漢陽峰(標高千四百七十四メートル)を中心に九十余の峰からな...
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長江の中流、鄱陽湖にのぞむ廬山は、別名を匡山、あるいは匡廬ともいい、九江市から南へ約二十キロ離れている。伝説によると、殷か周のころ、姓を匡、名を俗という博学の人がこの山に草ぶきの廬(いおり)(小屋)を結んで修行に励み、ついに仙人と化した。土地の人がその跡を探したが廬しか見つからなかったので、この山を廬山と名づけた、という。廬山は、最高峰の大漢陽峰(標高千四百七十四メートル)を中心に九十余の峰からな...