南京から長江を下ること約六十キロ、京杭(北京~杭州)大運河と交わるところに、三方を山に囲まれた都市、鎮江がある。春秋時代に越と死闘を繰り広げた呉の都となって以来二千五百年余、その間に朱方、谷陽、京口、延陵、潤州などと地名はさまざまに変わったが、水陸交通の要衝とあって、常に大きな軍事的意義を持ち続けてきた。鎮江はしかし、美しい風光にも恵まれ、「天下第一の江山」として、内外の観光客はもちろん、歴史、地...
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南京から長江を下ること約六十キロ、京杭(北京~杭州)大運河と交わるところに、三方を山に囲まれた都市、鎮江がある。春秋時代に越と死闘を繰り広げた呉の都となって以来二千五百年余、その間に朱方、谷陽、京口、延陵、潤州などと地名はさまざまに変わったが、水陸交通の要衝とあって、常に大きな軍事的意義を持ち続けてきた。鎮江はしかし、美しい風光にも恵まれ、「天下第一の江山」として、内外の観光客はもちろん、歴史、地...