河北省邯鄲市峰峰鉱区の鼓山の山中に、響堂寺の石窟がある。創建は、南北朝の一国でこの地方に都した北斉(五五〇~五七七)の時代。明に至るまで多くの石刻職人が思い思いの仏像を刻んできたが、傑作は北斉期のものが多い。寺は、南響堂と北響堂に分かれ、合わせて十六の石窟がある。大小二百余の龕(がん)(仏像をおさめるため壁などにくりぬいた室(むろ))に約四千四百体の仏像と大量の経文や彫刻が安置され、仏教はもちろん...
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河北省邯鄲市峰峰鉱区の鼓山の山中に、響堂寺の石窟がある。創建は、南北朝の一国でこの地方に都した北斉(五五〇~五七七)の時代。明に至るまで多くの石刻職人が思い思いの仏像を刻んできたが、傑作は北斉期のものが多い。寺は、南響堂と北響堂に分かれ、合わせて十六の石窟がある。大小二百余の龕(がん)(仏像をおさめるため壁などにくりぬいた室(むろ))に約四千四百体の仏像と大量の経文や彫刻が安置され、仏教はもちろん...