朝戈(チャオゴオ)朝戈はモンゴル族の優秀な画家。本物のモンゴルの草原を描ききる画風を確立しようと、一九八〇年から意欲的に各地の大草原に足を運んで創作を続けている。モンゴル族の歴史をつづった叙事詩『江格尓(ジァンゴォル)』に宿る壮大な魂を身体で感じ取るため、分厚い本を草原に携え、朗読していた時期もある。朝戈が描く草原の風景画には、のびのびとした勢いだけでなく、彼の鋭敏な感受性がにじみ出ている。こうし...
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朝戈(チャオゴオ)朝戈はモンゴル族の優秀な画家。本物のモンゴルの草原を描ききる画風を確立しようと、一九八〇年から意欲的に各地の大草原に足を運んで創作を続けている。モンゴル族の歴史をつづった叙事詩『江格尓(ジァンゴォル)』に宿る壮大な魂を身体で感じ取るため、分厚い本を草原に携え、朗読していた時期もある。朝戈が描く草原の風景画には、のびのびとした勢いだけでなく、彼の鋭敏な感受性がにじみ出ている。こうし...