清代初期、北京城内に数多く建てられた各省の会館のうち、宣武区騾馬市大街にある湖広会館が、伝統芸術振興の一拠点としていま新たな脚光を浴びている。湖広会館は、清の嘉慶十二年(一八〇七)に建設された。湖広とは湖南、湖北両省を指し、この両省の在京事務所として、官員や商人、学生が上京の際に利用した。やがて文人がつどう場所となり、譚鑫培(たんしんばい)、余叔岩、梅蘭芳といった京劇の大家も、この会館の舞台で名演...
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清代初期、北京城内に数多く建てられた各省の会館のうち、宣武区騾馬市大街にある湖広会館が、伝統芸術振興の一拠点としていま新たな脚光を浴びている。湖広会館は、清の嘉慶十二年(一八〇七)に建設された。湖広とは湖南、湖北両省を指し、この両省の在京事務所として、官員や商人、学生が上京の際に利用した。やがて文人がつどう場所となり、譚鑫培(たんしんばい)、余叔岩、梅蘭芳といった京劇の大家も、この会館の舞台で名演...