中国の歴史上、ぐっすり眠る術を心得ていることで天下に聞こえた人物がいる。「睡仙」とあだなされる、五代宋初の道士陳搏(ちんたん)(八七一~九八九年)である。「道教の旅」を始める前の下調べで、老子と陳搏が同郷であることを知り、老子の故郷、河南省鹿邑(ルーイー)の太清宮(たいせいきゅう)と老君台(ろうくんだい)を訪ねた後、陳搏の足跡を探して歩いた。残念ながら見つかったのは陳搏にちなんで新しく建てられた湖...
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中国の歴史上、ぐっすり眠る術を心得ていることで天下に聞こえた人物がいる。「睡仙」とあだなされる、五代宋初の道士陳搏(ちんたん)(八七一~九八九年)である。「道教の旅」を始める前の下調べで、老子と陳搏が同郷であることを知り、老子の故郷、河南省鹿邑(ルーイー)の太清宮(たいせいきゅう)と老君台(ろうくんだい)を訪ねた後、陳搏の足跡を探して歩いた。残念ながら見つかったのは陳搏にちなんで新しく建てられた湖...