北京の北海公園の北西に位置する後海の付近は、多くの胡同が入り組み、道光帝の第六子、恭親王奕訴や京劇の名人·梅蘭芳などの旧邸もあれば、先祖代々ここに住んでいるという庶民の家もある。その一角、羊房胡同十一号の小さな四合院が、夜になると必ず数人の客を迎える。客間にかかっている「厲家菜」という額は、「最後の皇帝」愛新覚羅·溥儀の弟、溥傑氏の親筆だ。主の名は厲善麟さん、今年七十八歳になる。善麟さんの祖父は清...
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北京の北海公園の北西に位置する後海の付近は、多くの胡同が入り組み、道光帝の第六子、恭親王奕訴や京劇の名人·梅蘭芳などの旧邸もあれば、先祖代々ここに住んでいるという庶民の家もある。その一角、羊房胡同十一号の小さな四合院が、夜になると必ず数人の客を迎える。客間にかかっている「厲家菜」という額は、「最後の皇帝」愛新覚羅·溥儀の弟、溥傑氏の親筆だ。主の名は厲善麟さん、今年七十八歳になる。善麟さんの祖父は清...