蘇州で世界一を目指す―ソニーケミカル

蘇州新区管理委員会ビルの十九階にあるオフィスから眺めると、古い大運河を頻繁に行き来する船、その東岸に広がる、二千五百年の歴史をもつ蘇州の旧市街の小さな橋や白い壁に黒い瓦の民家が、一幅の水墨画のように望まれる。西岸の蘇州新区には高層ビルが林立し、近代的な工場がびっしり並んでいる。「旧市街から新区に行くとまるで一世紀を一またぎした感じがする」と書いた作家がいるが、なかなかうまい表現だ。この「一またぎ」...