中国史上最後の皇帝溥儀(フーイ)(一九〇六~一九六七年)が十一歳のとき、宮廷の中で弟の溥傑(フーチエ)と鬼ごっこをしていたところ、溥傑が朝服(宮廷で着ける服)の下に黄色いシャツを着ているのがそで口からのぞいているのに気付きました。その場で「この色は君の使えるものではないだろう」と怒ると、溥傑は大変驚いて返事もできず、恭しく立ち尽した。十七世紀、清朝は黄色を皇帝専用の色と決めたものの、一九一一年辛亥...
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中国史上最後の皇帝溥儀(フーイ)(一九〇六~一九六七年)が十一歳のとき、宮廷の中で弟の溥傑(フーチエ)と鬼ごっこをしていたところ、溥傑が朝服(宮廷で着ける服)の下に黄色いシャツを着ているのがそで口からのぞいているのに気付きました。その場で「この色は君の使えるものではないだろう」と怒ると、溥傑は大変驚いて返事もできず、恭しく立ち尽した。十七世紀、清朝は黄色を皇帝専用の色と決めたものの、一九一一年辛亥...