二百余年前の大ロマン『紅楼夢』の一シーンです。主人公の賈宝玉が数々の婚礼の儀式を済ませていよいよ新妻と二人だけで部屋に入り、花嫁の被っている紅いベールを取って初めて分かったのですが、これは自分の好きな林黛玉ではなく、一族の老人が指定した薛宝釵でした。しかし後悔してももう間に合いません。昔の中国では、婚姻は親の判断で決まり、時には、ベールを取ってはじめて新郎新婦は自分の結婚相手が分かるのです。結婚は...
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二百余年前の大ロマン『紅楼夢』の一シーンです。主人公の賈宝玉が数々の婚礼の儀式を済ませていよいよ新妻と二人だけで部屋に入り、花嫁の被っている紅いベールを取って初めて分かったのですが、これは自分の好きな林黛玉ではなく、一族の老人が指定した薛宝釵でした。しかし後悔してももう間に合いません。昔の中国では、婚姻は親の判断で決まり、時には、ベールを取ってはじめて新郎新婦は自分の結婚相手が分かるのです。結婚は...