後漢(二五~二二〇年)のとき、汝南(現在の河南省上蔡(シャンツァイ)の南西)の人、恒景は方士の費長房に就いて仙人の術を学びながら、長年の間修業の旅に出ていました。ある日、費長房が恒景に「旧暦九月九日君の実家に災いが降り懸かる。すぐ帰って、茱萸(しゅゆ)を入れた赤色の布袋を家族の腕に着けさせ、高い丘に登って菊花酒を飲めば災いを免れる」と言いました。恒景が師の教え通りにしたら家族はみな助かりましたが、...
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後漢(二五~二二〇年)のとき、汝南(現在の河南省上蔡(シャンツァイ)の南西)の人、恒景は方士の費長房に就いて仙人の術を学びながら、長年の間修業の旅に出ていました。ある日、費長房が恒景に「旧暦九月九日君の実家に災いが降り懸かる。すぐ帰って、茱萸(しゅゆ)を入れた赤色の布袋を家族の腕に着けさせ、高い丘に登って菊花酒を飲めば災いを免れる」と言いました。恒景が師の教え通りにしたら家族はみな助かりましたが、...