久しぶりの映画館

昔ながらの映画好きである。五、六年前までは勤め先の労組の係りの活躍で、週に一度の割合で映画が見られた。観賞券も〇·二元から〇·三元、高くてせいぜい〇·五元と格安である。が、この数年来、映画館へはとんと足を運ばなかった。製作コストの増大、映画館経営の市場化移行などのため、洋画の大作や合作映画は三十元から四十元と、観賞券が目の玉の飛び出るほど高くなったからである。今のところ北京の勤め人の月収は平均六、...