董秀芬さんは五十七歳、北京の西四北三条の胡同に住んで三十年になる。北京第一工作機械廠のフライス盤係を七年前に定年退職したが、すぐその年、街道(ジエダオ)弁事処(末端の行政組織)の幹部が彼女の能力や人柄を見込んで、胡同の居民委員会(町内会)の委員になってもらった。この胡同には二百戸ばかりの家があり、居民委員は五人いるが、みな現役を退職した女性で、董さんは九一年にその主任に選ばれ、今日に至っている。計...
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董秀芬さんは五十七歳、北京の西四北三条の胡同に住んで三十年になる。北京第一工作機械廠のフライス盤係を七年前に定年退職したが、すぐその年、街道(ジエダオ)弁事処(末端の行政組織)の幹部が彼女の能力や人柄を見込んで、胡同の居民委員会(町内会)の委員になってもらった。この胡同には二百戸ばかりの家があり、居民委員は五人いるが、みな現役を退職した女性で、董さんは九一年にその主任に選ばれ、今日に至っている。計...