幾日も雨が降り続いて、砂利道は車が通れなくなり、止むなく私は室韋鎮に閉じ込もっていたが、やっと晴れて車が動くと言うので、思い切って大興安嶺の北麓で、オウンク族が昔ながらの狩猟と、トナカイの飼育を続けているアオルコヤ郷に行くことにした。オウンク族はもともとシベリヤのバイカル湖一帯で暮らしていたが、十九世紀にエルグン河流域に移住して、三つに分かれた。一つはオウンク旗(県)草原で放牧生活を営み、一つは扎...
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幾日も雨が降り続いて、砂利道は車が通れなくなり、止むなく私は室韋鎮に閉じ込もっていたが、やっと晴れて車が動くと言うので、思い切って大興安嶺の北麓で、オウンク族が昔ながらの狩猟と、トナカイの飼育を続けているアオルコヤ郷に行くことにした。オウンク族はもともとシベリヤのバイカル湖一帯で暮らしていたが、十九世紀にエルグン河流域に移住して、三つに分かれた。一つはオウンク旗(県)草原で放牧生活を営み、一つは扎...